2019年5月29日

Reshadeでゲーム画面の色温度を下げ、ブルーライトを軽減する方法

わたくし、モニターのブルーライトや外の紫外線を浴びると「目がー!目がー!」ってなります。目だけはムスカ。

Windows10には「夜間モード」という神設定があって、画面の色温度を下げてブルーライトを軽減することができます。

しかしゲームの中には、プレイ中だけその夜間モードが無効化されてしまうものがあるのです。

先日タダでもらった Sims4 もそのパターンでしたので、Reshade を使って色温度を下げた記録を残しておきたいと思います。


目次

  1. Reshade 本体を導入する
  2. プリセットを導入する
  3. 色温度を下げる
  4. 撮影用にオンオフできるようにする
  5. 最適化やスクリーンショット保存フォルダの設定をする

1. Reshade 本体を導入する

1-1. 本体のダウンロード

まずは、以下のサイト様から Reshade の本体をダウンロードしましょう。

Reshade

1-2. 本体の導入

ダウンロードした「ReShade_Setup_4.3.0.exe」を起動します。

中央の「Select game to install ~」という枠がボタンになっているので、クリックしてゲームのexeを指定します。

Sims4 のexe、「TS4_x64.exe」は次のパスにあります。

C:\Program Files (x86)\Origin Games\The Sims 4\Game\Bin\TS4_x64.exe

Sims4 が登録されたら、「Direct3D 9」を選択します。

エフェクト集をダウンロードするか聞かれますので、「はい」を押します。

インストールするエフェクトを聞かれますので、すべてチェックされた状態で「OK」を押します。

上部に「Succeeded!」の文字が出たら成功です。

そのまま画面を閉じてしまっても構いませんが、Reshade の初回起動で表示されるチュートリアルを、あらかじめ無効にしておくこともできます。

上図中央の「Edit Reshade settings」をクリックすると設定画面が出ますので、「Skip Tutorial」にチェックを入れてOKします。それ以外は後で設定すれば良いでしょう。

ちなみに、Reshade をアンインストールしたいときも「ReShade_Setup_4.3.0.exe」を実行した画面から行うことができます。消さずに保存しておきましょう。

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2. プリセットを導入する

2-1. プリセットファイルのダウンロード

プリセットは拡張子が「ini」の設定ファイルです。好みの公開プリセットを探してダウンロードしましょう。

今回は以下のサイト様からダウンロードさせていただきました。

ReshadeとLife is Strange | meonmeon 様

こちらのプリセットファイル「miiu.ini」を、以下のフォルダに入れておきます。

C:\Program Files (x86)\Origin Games\The Sims 4\Game\Bin

LUTという機能で使う「lut.png」も同梱されていますので、そちらは以下のフォルダに入れます。

C:\Program Files (x86)\Origin Games\The Sims 4\Game\Bin\reshade-shaders\Textures

2-2. プリセットの適用

ゲームを起動して Reshade が導入できているか確認します。起動直後に画面上部に半透明の黒帯が出て、Reshade のメッセージが出ていれば導入は成功です。

キーボードの「Home」キーを押すと、Reshade の設定画面が開きます。
設定画面の「Home」タブ、「DefaultPreset」の部分を押すとプリセットファイルを選択することができます。

先ほどフォルダに入れた「miiu.ini」を選択します。

これでプリセットが適用されます。この状態でゲーム画面の色合いを見ておいてから、次の色温度の設定に進みましょう。

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3. 色温度を下げる

3-1. プリセットファイルの編集

Reshade の導入が確認できたら、一度ゲームを終了させ、色温度の設定を行います。
色温度は、プリセットファイルの [LiftGammaGain.fx] という項目で設定できます。

  • RGB_Lift … Adjust shadows(影の設定)
  • RGB_Gamma … Adjust midtones(中間調の設定)
  • RGB_Gain … Adjust highlights(ハイライトの設定)

これらはゲーム内で調整することもできますが、数値をきっちり指定するのが難しいので、直接プリセットファイルを編集することをお勧めします。
この数値を適切に下げることで、色温度を下げることができます。

3-2. 色温度設定リスト

色温度は「K(ケルビン)」という単位で表されます。
簡易的には 6500K が基準で、色温度が下がるほどブルー色が軽減され、赤みがかって表示されると思ってください。

以下に 4000K から 6000K までの数値設定と画像、および 6500K の参考画像を載せておきますので、希望の色温度に合わせてプリセットファイルを書き換えてください。

  1. [ 4000K ]

    RGB_Lift=1.000000,0.839000,0.631000
    RGB_Gamma=1.000000,0.839000,0.631000
    RGB_Gain=0.800000,0.671000,0.506000

  2. [ 4500K ]

    RGB_Lift=1.000000,0.886000,0.725000
    RGB_Gamma=1.000000,0.886000,0.725000
    RGB_Gain=0.800000,0.710000,0.584000

  3. [ 5000K ]

    RGB_Lift=1.000000,0.922000,0.804000
    RGB_Gamma=1.000000,0.922000,0.804000
    RGB_Gain=0.800000,0.737000,0.639000

  4. [ 5500K ]

    RGB_Lift=1.000000,0.953000,0.878000
    RGB_Gamma=1.000000,0.953000,0.878000
    RGB_Gain=0.800000,0.765000,0.706000

  5. [ 6000K ]

    RGB_Lift=1.000000,0.976000,0.941000
    RGB_Gamma=1.000000,0.976000,0.941000
    RGB_Gain=0.800000,0.780000,0.753000

  6. [ 6500K(Reshade あり)]
  7. [ 6500K(Reshade なし)]

色温度とRGBカラーの関係については、以下のサイト様を参考にさせていただきました。

「RGB_Gain」だけ数値が低めなのは、ハイライトの影響が影や中間調と比べて強いからです。
ハイライトには「同一色相、同一彩度で、明度を下げた色」を使いました。上記の設定で少し暗く感じる場合は、「RGB_Gain」も同じ数値にすると良いと思います。

使用するモニターやグラフィック設定によって色合いは変わりますので、上記はあくまでも参考値と考えてください。
原則としては各数値を「1.0」に近づけるほど 6500K に近づきます。

プリセットの他の設定項目によっても、全体の色合いは変化します。もともと暖色系のプリセットの場合は、色温度を下げると赤くなりすぎるかもしれません。

3-3. LiftGammaGain の有効化

プリセットファイルを編集したら、再びゲームを起動して Reshade の設定画面で有効化します。

「Home」タブで「LiftGammaGain」という項目を探し、左側のチェックを入れると有効になります。

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4. 撮影用にオンオフできるようにする

色温度を下げた場合、当然のごとくスクリーンショットもその色合いになります。
撮影用として、色温度設定をオンオフするためのショートカットキーを設定しておくと便利です。

項目ごとのショートカットキーの設定は、プリセットファイルに保存されています。
LiftGammaGain の場合は「KeyLiftGammaGain=」の行です。

ここは「キーコード」で指定するようになっています。例えば数字キーの「1」を指定したいときは、キーコードが「49」なので次のように書きます。

KeyLiftGammaGain=49,0,0,0

項目名の頭文字である「L」にする場合は「76」です。キーコード表は、検索すればすぐに出てきます。

ゲーム内の Reshade 設定画面でもショートカットキーを指定できるとは思うんですが、方法が見つかりませんでした。項目上で右クリックという情報もあったけど、うちでは無反応。なぜだ?

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5. 最適化やスクリーンショット保存フォルダの設定をする

5-1. パフォーマンスモード

Reshade の各項目は、「Home」タブの下部にある「Edit preprocessor definitions」という欄で設定値を変更することができます。
これらの設定を描画用に最適化してくれるのがパフォーマンスモードで、右下の「Performance Mode」にチェックを入れるだけで適用されます。

パフォーマンスモード中は設定値の変更ができませんが、最適化によって負荷が減ると思われますので、プレイするときはぜひ設定しておきましょう。

5-2. Reshade の環境設定

Reshade の環境設定は、「Settings」タブにあります。
次の2つくらいは、好みに応じて変更しておいても良さそうです。

  • Overlay Key … 設定画面を開くキー。欄内をクリックしてから希望のキーを押せば設定される。
  • Screenshot Path … スクリーンショットの保存フォルダ。デフォルトはゲーム本体の場所なので変更推奨。
5-3. ぼかし機能を使う場合のゲームオプション設定

DOF (Depth Of Field) という背景のぼかし機能を使う場合は、一部のゲームオプションを変更する必要があるようです。

  • エッジの滑らかさ … オフにする。
  • ポストエフェクト … チェックを外す。

Reshade を使う場合は、DOFの有無に関わらず上の2つはオフにしておいても良いと思います。

設定は以上になります。

ムスカばりに弱い目を持った私が普通にプレイできる状態になったので、かなり目に優しい設定になっているはず。
ちなみに私は 4000K で設定しています。普通の人から見たら結構赤いと思います。はい。

Windows10の夜間モードでもかなり赤く設定してます。

この設定がゲーム開始でいきなり無効化されると「ぐわー!目がー!」ってなるのですよ。
ムスカと吸血鬼にはわかるはず。

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2 件のコメント:

  1. こんばんはー。
    eka.さんとしてはこまった問題だと思うんですが
    「目がムスカ」でちょっと吹き出しました。

    そしてまたまた、タイムリーな記事です!参考になります。

    私も、sims4 DLしちゃいましたから~。
    なんとなく、ENBの設定と項目が似てるのかな?って思って適当にやってたんですが
    やはりそのあたりをちゃんと解説してもらえるとありがたいです。
    色味変えたい人が多いと思うんで、わかりやすい説明でとてもよいです。
    そして、パフォーマンスモードなんてあったんですね。意外と冷却ファンの音が大きいのが
    気になっていたので、プレイ専門のときはその設定を使ってみようと思います。

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    1. りんさんもDLしちゃいましたか~。
      なにせタダですもんね。安い!

      色温度を下げるのにReshade使えるかもという、本来の使い方とは全然違う用途に使ってマニアック路線を突き進んでみたので記事にしました。なんかキャラメイクが異常に難しくて納得いってないんですけど、タイムリーな今のうちに投稿したい!ということであの画像になりました。

      パフォーマンスモードお試しください。うちでは体感で何も変わりませんでした笑

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