2017年2月7日

TES5Editで簡単な修正MODを作ろう

TES5Edit を使えば、装備品の攻撃力や重量を修正するようなMODは比較的簡単に作れてしまいます。
TES5Edit の使い方の1つとして、そんな修正MODの作成法を書いてみました。

TES5Edit の使い方を覚えることで、MODの競合用パッチなんかも自分で作れるようになります。
MODの構成は十人十色ですので、いくつもMODを入れていくならいずれ競合用パッチを自作する必要性が出てくるでしょう。
競合用パッチのお話は次回に回し、まずは簡単な装備品修正MODを作って TES5Edit の基本操作を確認してみましょう。


TES5Edit の起動

インストールについては割愛します。説明サイトが数多くありますし、そんなに難しいこともありません。

まず起動すると次のような画面が出ますので、「Skyrim.esm」にだけチェックを入れて開いてみましょう。


読み込みが行われるのでしばらく待ちます。右画面に「Background Loader: finished」が出たらOKです。
左画面の Skyrim.esm の横にある「+」を押して、内容を展開します。


修正MODファイルを作成

修正MODを作成するときは、既存の項目からコピーしましょう。
今回は Armor の項目にある「Iron Gauntlets」を修正してみます。右クリックして「Copy as override into...」を選択します。


すると新規にespファイルを作成するための画面がいくつか続きます。
既存ファイル(ここでは Skyrim.esm)は変更しません。

  1. Warning が出ますが、「Yes」でOK。
  2. <new file>を選ぶと新規作成できます。
  3. 新規ファイル名を入力。ここでは「Test1」にしました。
  4. マスターファイルに「Skyrim.esm」が指定されますよという確認です。

すると左画面に「Test1.esp」が出現したと思います。左画面の展開は見やすいように適宜変更してください。
右画面のどこかで右クリックして「Hide no conflict rows」のチェックを外しておきます。


画面の見かた

「Test1.esp」の中に1項目だけ「Iron Gauntlets」が入っていますので、選択すると右画面に内容が表示されます。
右画面の一番上に、関連するファイル名が自動的に表示されます。
もし他に「Iron Gauntlets」を変更するMODを一緒に読み込んでいれば、それらも含めてすべて表示されます。

行の背景色によって、項目の状態が分かります。

  • 緑…バニラから変更されていないもの
  • 黄…変更されているが、競合していないもの
  • 赤…競合しているもの

「Test1.esp」はコピーですので、すべての項目が緑色の背景です。

ここでとても重要なことがあります。
複数の列がある場合、実際に使用されるのは一番右側の列の値のみです。
もし何らかのMODで一番右側が空白になっていたとしても、代わりにその左の列の値を読み込んだりしません。

今回はコピーしたので、すべての行に同じ値が入っています。省略されたりしていないことに注目してください。
それではここから設定値を変更してみます。


設定値の変更

「Value」という行を探し、「Test1.esp」の列で右クリックして「Edit」を選択してください。値入力画面が出てきます。
または、クリックして選択状態にしてから直接数値を入力することもできます。
数値を「25」から「50」にしてみましょう。

同じやり方でその下の「Weight」も「5」から「1」にしてみます。
下のような画面になったら成功です。

値を変更した項目は、背景が黄色になったはずです。
バニラの値から変更されているが、競合はしていないということです。


修正MODの保存

作成したMODを保存しましょう。
上図の状態から、右上の「×」ボタンを押して閉じてください。

変更されたファイルがある場合は次のような保存画面が出ます。

「Test1.esp」が表示されていると思いますので、必ずチェックが入っていることを確認してOKボタンを押します。
これで修正MODが作成できました。作成したファイルは

C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Skyrim\Data

の中にありますので、必要に応じて別の場所に保存しておきましょう。


これで修正MODの作成は終わりです。NMMやスカイリムランチャー等で、作成したespファイルを有効にしておけば反映されます。

今回は「Skyrim.esm」を利用しましたが、別のMODの修正をするときもやり方は変わりません。変更箇所を見つけることさえできれば単純な作業です。
MOD本体のespファイルを変更してしまうことも可能ですが、オリジナルが失われるのは何となく恐いので、修正用のespを新規に作成した方が無難だと思います。

基本操作が確認できたところで、次回はいよいよ競合用パッチを作成します。

→TES5Editで競合用パッチを作ろう


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