2020年2月6日

Crosshair Ref Info -オブジェクトの情報を表示する魔法-

クロスヘアを当てている対象のIDや位置情報等を表示する魔法です。
これらはコンソールでも調べられますが、自作MODをテストプレイする際に素早く確認する目的で作成しました。

※2020/02/06 version 0.6 に更新。IDの横に esm/esp 名を表示するなど、表記を変更しました。Location 情報も表示するようにしました。


目次

  1. 最新版ダウンロード
  2. 詳細
  3. インストール/アンインストール
  4. 更新履歴
  5. 旧版ダウンロード
  6. 雑談

1. 最新版ダウンロード (uploader.jp)

英語版 Crosshair Ref Info 0.6
日本語版 Crosshair Ref Info 0.6 (jp)

2. 詳細

2-1. 魔法の習得

当MODを導入すると、自動的に「Crosshair Ref Info」という魔法を覚えます。どちらの手にも装備できます。

2-2. 対象となるオブジェクト

魔法を唱えると、以下の順番で対象を探してダイアログを表示します。

  1. クロスヘア … クロスヘアが当てられ、アクティベートテキストが出ているオブジェクト
  2. コンソール … コンソール画面で選択状態にしたオブジェクト
2-3. メインダイアログ

最初のメインダイアログでは、以下の情報が表示されます。

  • Name … 名称
  • RefID … RefID および、それを定義する esm/esp 名
  • BaseID … BaseID および、それを定義する esm/esp 名
  • Type … オブジェクトタイプ
  • Enable Parent
  • Cell … セル情報
  • Location … ロケーション情報

これらに加え、選択肢でサイズや位置情報などを表示、変更することができます。

2-4. サイズ情報とスケール変更について

「サイズ」メニューでは、縦、横、高さのサイズ確認と、スケールの確認・変更を行うことができます。

サイズ情報は使われているnifの大きさを示しており、スケールを変更して見た目の大きさが変わってもサイズ情報は変わりません。

また、スケールの変更は少し癖がありまして、変更後の数値が小数点以下第2位までに丸められたり、倍率が正しく計算されていないように見えたりすることがあります。
スクリプトとしては「GetScale」で取得して「SetScale」で変更しているだけなのですが、デフォルトのスケールが「1.00」でない場合は、計算結果が違うように見えてしまいます。
内部的には間違いが起こっているわけではなく、あまり気にせず使っていただいて大丈夫です。「デフォルト」を選択すれば元に戻せます。

ちなみに、スクリプトからのスケール変更ではコリジョン(当たり判定)の大きさが変わりません。セルをロードし直すと変わる場合もあります。

2-5. 再配置について

「再配置」メニューでは、位置情報の確認と変更を行うことができます。X、Y、Z軸に対する Position と Angle の設定になります。
「切捨て」を選択すると、小数点以下を切り捨てて整数にすることができます。

2-6. Motion type について

「Motion type」メニューから、オブジェクトの動き方を変更することができます。

5種類を用意しましたが、通常使うのは「Dynamic」と「Keyframed」だと思います。それぞれ Havok の有効/無効を切り替えるもので、例えば動くお皿に「Keyframed」を指定するとHavokの影響を受けなくなり、その場に固定されます。
固定するのに「Fixed」を使いたくなりますが、これは Static オブジェクト用の設定のようです。お皿に指定しても固定されません。

2-7. Disable について

Enable Parent が設定されていないオブジェクトのみ、「Disable」メニューで非表示にすることができます。

7秒間だけ Disable にするか、永続的に Disable にするか選べるようにしました。永続的に行った場合は、その情報を FormList に保存しています。

魔法を唱えるときクロスヘアに何も当てず、コンソールでも何も選択しない状態にしておくと、Disable メニューが出ます。

ここからリストを表示したり、Enable に戻して再表示させたりすることができます。

いくつでも Disable にできますが、Enable に戻すときは最後のオブジェクトから1つずつか、全て戻すかの2択になります。

Enable Parent と Disable の関係については、以下の記事をご参考になさってください。
CKで既存オブジェクトを非表示にする方法

目次に戻る


3. インストール/アンインストール

NMM等のMOD管理ツールでインストールしてください。途中導入が可能です。

アンインストールする際は、コンソールで以下のコマンドを入力し、事前に魔法を忘れさせてください。

Player.RemoveSpell xx000D63

目次に戻る


4. 更新履歴

  • 2020/02/06 (version 0.6); ID 表記の変更。Location 情報の追加。
  • 2018/11/03 (version 0.5); コンソール選択に対応。情報量の増加。
  • 2018/03/16 (version 0.2); 公開。

5. 旧版ダウンロード (uploader.jp)


6. 雑談

6-1. version 0.2

またマニアック過ぎるMODを公開してしまいました…。MOD作成以外に使い道があるのか微妙なところです。バックアップ目的でもあるので大目に見てやってください。

実は最近、自作MODが2つほどボツになりました。しかも1つはほぼ完成していたのに…。

  • ボツMODその1 … 衣装籠MOD。籠ごとに装備品を登録でき、アクティベートするとそれに着替えられるというもの。何も登録しないで脱衣籠として使ったり、室内着を登録して帰宅時だけ着替えたりできる。しかも元の装備に戻る機能付き。プレイヤーが作成した付呪装備だと、着替えさせた時にその付呪効果を適用できないために完成間近でボツ。
  • ボツMODその2 … 飾り用の地図MOD。リーチとかイーストマーチとかの地方名が覚えられないので、色分け地図を作って壁に飾ろうとした。地図を描くのにものすごい時間がかかり中断。ボツというかしばらく中断…の予定。

衣装籠MODは、プレイヤーが作成した付呪装備でなければ特に問題ありません。付呪効果さえ解決すれば完成するので、未だにその方法を探っています。インベントリアイテムの仕様の壁にぶち当たっている感じなのですが、対象装備をドロップして付呪情報を取得するところまでは行けそうなので、後は着衣する時にどうやって適用するかなんですよね。無理なのかも知れないとは思いつつ、色々と試しています。

地図についてはドローソフトで描いているのですが、とにかく時間がかかります。世の中にはスカイリムの地形をsvgファイルで公開してくださっている方もいて、中身を見たら圧倒されました。気が向いたときにゆっくり作っていきたいと思います。

今回のMODは別の次回作の布石です。あるオブジェクトを動かしたときに位置情報がどうなっているか調べるために作成しました。オブジェクトの位置情報は一筋縄ではいかない問題があるので、いつかまとめられたらと思っています。

6-2. version 0.5

いきなりバージョンが飛びましたが、アップデートしました。実は細かく改善して使っていて、途中のバージョンは公開していなかっただけです。
自作MODのテストプレイをするときに良く使っていて、配置したオブジェクトの情報を確認したり、ちょっと移動させてみたりするのに役立っています。セル情報を取得できるのも便利!

通常プレイでの出番があるかどうかは微妙なところですけど、自宅のお皿を固定したり、邪魔な物を非表示にしたりするのに使えるかと思います。

上の version 0.2 での雑談にある衣装籠MODは、衣装棚として公開済みです。
Costume Storage -ワンタッチで着替えられる衣装棚MOD-

また、オブジェクトの位置情報については別記事でまとめました。
スクリプトを用いたオブジェクトの配置方法 -基本編-
スクリプトを用いたオブジェクトの配置方法 -検証編-

目次に戻る

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。